しゅんかみ

キングコング:髑髏島の巨神のしゅんかみのレビュー・感想・評価

4.6
レジェンダリー版『GODZILLA ゴジラ』に続いて往年の怪獣映画をリブートしたモンスターバース映画。

怪獣デスマッチ映画として見所満載であり、随所に「アホか!」と思ってしまう人の死に方があるのも素晴らしかった。なんというか、こちらが身構える一瞬手前で死がやってくる感じのテンポ感が最高です。
「全編クライマックス」というコピーにも偽りなしなのだけど、印象としては上映時間中ずーっと90点なのに5億点出るような突出した瞬間はない感じ。
…まあ、とはいえとても楽しんではしまったんですがね。

時代設定がベトナム戦争終戦直後ということが映画上重要な要素としてあるのも面白かった。
それを体現しているのがサミュエル・L・ジャクソン様ですね。ヘリの中での演説から、コングとのメンチの切り合い、そしてクライマックスのアレまで、実質キングコング対サミュエル・L・ジャクソンというタイトルでもおかしくないくらい最高だった。

ジョン・C・ライリーの横井庄一的な残留アメリカ兵のエピソードも、彼の辿った顛末を思うとグッとくるし、そのほかにもチャップマンさんをはじめ米軍の兵士たちなんかのキャラクターが魅力的なのも良かった。



〜以下ややネタバレ〜



しかし、あのコングが今後ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラと戦うとは、なんて素敵な世界なんだ。

今回は基本的にジャングルの中でしかバトルシーンがなかったので、来るべき怪獣総進撃ではぜひ徹底的に市街戦をやっていただく方向でお願いしたいところですね。