芸術的な世界観と独特な演出、恋愛映画にとどまらないエモーショナルな空気感は見事でしたが、いかんせん映画として全然好きになれませんでした。
主人公の小松菜奈は応援する気になれないし、魅力的な女の子にも映らない。
菅田将暉のキャラは、演技は見応えがありましたが、キャラクターのカリスマ性がストーリーの中では確立しているようだったけど、観てるこっちとしては何のこっちゃサッパリで、全く引き込まれなかった。
全く興味がない2人の理解不能な恋愛模様にはついていけませんでした。
好きだった点ももちろんあって、例えばオオトモという名のキャラクターは素朴で親近感があり、男らしく好きになれるキャラでした。
バッティングセンターでのシーンは小松菜奈の可愛らしさを引き出すのに一役買ってたし、「分かんない」の連続の映画の中で、オオトモがいることで流れる安心感。彼の存在や空気感をよく表している名シーンと感じました。
あといかんせんピアノの音がうるせぇ!
なんかあるたびポロンポロン!!ドゥン!!
さすがに辟易しましたねー。
奥深くて、芸術的で、たしかに人を夢中にさせるような魅力を持っている映画ではあると思いました。
ただ、僕にはそれを追求したくなるほどの楽しさと映画の魅力を感じることができず。
アホで痛めな青春症候群ティーンガールが好きな方は是非。
僕は特に好きじゃないです。