Nasagi

リザとキツネと恋する死者たちのNasagiのレビュー・感想・評価

4.0
ハンガリー産ラブコメディ
昭和の日本人歌手の亡霊だけが唯一の親友という内気な女性のまわりで、次々と人が死にまくっていくという斬新(笑)な設定。
『アメリ』が好きな人はみるべし。

みどりを基調としたポップでかわいい画作りが特徴的。とにかく監督の趣味全開でふざけたおしてる感じが好みだった。
毎回絶妙なタイミングで画面に出てくる「死者 〇〇」の字に笑ってしまう。

映画の舞台である70年代当時のハンガリーは東側の体制下にあったから、自由な文化に対する監督の思春期のあこがれが作品にも反映されているのでは、と指摘されている方がいて「なるほど」と思った。
また、そんなに好きな存在なのにあえて「悪役」の位置にもってくるというのもおもしろく、ここにも何か自伝的な意味が込められているのではないかと思えてならない。
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