このレビューはネタバレを含みます
アイスランド辺境を舞台とした作品。
40年絶縁状態にある老兄弟がメインとなる人間ドラマかな、からの全く予想出来なかった結末が印象的だったことを記憶しています。
雪景色に羊、そして老兄弟。
雰囲気はこの上なく好きなのですが、内容としてはあまり跳ね上がらなそうかなと期待しないで鑑賞。
予想外、意外性という単体要素のみで加点が出来そうなくらいの感慨深いものがありました。
自身もまだ辿り着いていない40年という年月を絶縁とか、ある意味壮絶な半生だなと。
いくところまでいってしまったらここまで頑なになってしまうのがリアルなのかな、そう思ったら夫婦の喧嘩なんかは意地を張り過ぎずに折れることも大事だよなと思う。
あることをきっかけに老いた兄弟がその関係を打ち破ることとなる。
理由こそ誇れることではないが、その瞬間に不思議と安心してしまった。
どんな理由であれ、良かったと思ってしまった。
それくらいに絶縁は嫌だよな。
クライマックスは衝撃的。
というより、そもそもコメディだったのかと納得したほうが早いかもしれない。
なんだかんだ嫌いな内容ではないが、変な映画であることは間違いない。
