まとぅん

ガタカのまとぅんのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.0
【こんな地球は嫌だ】
そりゃ宇宙に飛び立ちたくなるわ
適正者か不適正者か。
ここ最近でも学校の理科の教科書「遺伝」の単元にて「優性、劣性」表記が「顕性、潜性」に変えられた。
人を生まれた直後から遺伝子を診断し、寿命、難病リスク、将来などが決めつけられているなんて...


ー遺伝子操作で生まれた“適性者”が社会を支配する近未来。自然出産で誕生したヴィンセントは、“不適正者”として冷遇される人生を歩んでいた。彼は幼い頃から宇宙飛行士を夢見ていたが、それは適性者のみに許される職業だった。ある日、ビンセントはDNAブローカーの仲介で、下半身不随となった元水泳選手ジェロームの適性者IDを買い取るが…


○『トゥルーマン・ショー』などでも脚本を務める、アンドリュー・ニコルの監督・脚本デビュー作品
イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウが共演するSFサスペンス。皆さん若いときもカッコいい❗️
肝心のストーリーの方は、「適正者」に紛れ込む「不適正者」の主人公が様々な窮地を乗り越える際のドキドキ感と共に、共感する者達のヒューマンドラマも見られる。


○遺伝子は確定事項ではない
劇中では数々の名言が飛び出しました。
その一つ、「〜...代わりに夢をもらった」
最期を見届けることになったがユージーンが少しでも生きる意味を見出してて良かった。
適正者だからといって優性とは限らない。主人公には適正者に抗う姿を見せてもらった。


教育に携わっている中で、やっぱりどうしても子どもの間で学力に差があることを目の当たりにしているが、、、足の早い子もいれば、ピアノを弾ける子も、そして何でも出来る謂わばスーパーエリートもいる。勉強ができないからといって見捨てるなんてことはしたくない。一人一人の強みを生かし、個性を最大限に伸ばす。
(遺伝の影響も少なからずあるんだろうなぁと保護者対応をしているときに感じる時もあるけど😅)
「親ガチャ」なんて言葉もあるけど、結局は周りの環境や本人の努力次第でいくらでも打破できる。少なくとも子どもは無限大の可能性を秘めていると思う。
まとぅん

まとぅん