群青

ゴジラvsコングの群青のレビュー・感想・評価

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
3.6
2021年劇場観賞3作目
3D字幕観賞。



プライドのメインテーマを聴きながらお読みください


赤コーナー!

1974年の発見以来、拳を磨き続けた!!
髑髏島ボス決定戦では親を殺した憎きスカルクローラーに打ち勝ち、見事島の番長に!
今度は髑髏島だけでなく地球の番長になるか⁉︎
最近手話も覚えたぞ!!


キーーーーーング・コーーーーーーング!!!!



そして青コーナー!
核実験はコイツを倒すためにあった⁉︎
ムートー、ギドラを倒したその熱線は人類の味方か⁉︎はたまた人類を滅ぼす破壊神か⁉︎

人類史に燦然と輝くキング・オブ・モンスター!!!


ゴーーーーーーージーーーーーーラーーーーーー!!!!


今まで歴史にその戦いを刻んできた両者!!!
この戦いの果てに待つのは?
コングか⁉︎それともゴジラか⁉︎


1秒たりとも目を離してはならない…



こんな感じのオープニングです笑
スタッフの紹介を経て満を辞して現れる後光のさしたデカデカの書体のゴジラvsコング。最高に景気がいいです笑


前作がゴジラ教過激派の描いた神話のような描かれ方の一方(こっちはこっちでやばい)、今作はガチンコのストリートファイトを地でいくような脳筋映画でした(こっちもやばい)

脚本通り作ったら5時間になったとか、人間ドラマ重視で試写したら不評だったから大幅に割いたというのがよくわかるように、人間パートはゴジラとコングがどうやったらバトルするかというお膳立てにしかなっていない。


その分、今作のガチンコっぷりはすごい。
それも出来るだけ両者ともに肉弾戦に特化している。そこは流石ライバル同士、殴られれば殴り返すのが相手への礼儀と言わんばかりの物理だ笑 一応ゴジラは熱線を切り札として持っているがコングはそれが本能でヤバいと分かっており、出される瞬間からそれをいかに封じるかという立ち回りをする。
とにかく周りのものをぶっ壊しながら殴り合う二大怪獣。これを劇場で観ないでどうする⁉︎


代わりにドラマは脚本が二転三転したせいか前作以上にお粗末。お酒でコンピューターぶっ壊す!とかガバガバすぎる会社のセキュリティとかコングの文明そんなまさかとか、前作でとっくに超えたリアリティがついに変な次元を突破していた笑
サノスおばさんや渡辺謙のような強烈なキャラクターもいないので前作で気にならなかった部分が気になってしまった。
てか前作ドラマあったし!笑


なんだか今作は明らかにぶつ切りな感じがあって…編集で5時間から減らしたんだな…ってのがわかる。
小栗旬の役所は名前が渡辺謙の息子役なだけで他になんのバックボーンも描かれない。父がゴジラに執心したせいでゴジラへ屈折したコンプレックスを見せ、それがメカゴジラ開発になっていくとかだったら全然良かったけど…ここは脚本が悪い!小栗旬が勿体無い!


あとコロナで延期という仕方がないことではあるがアメリカや中国より公開が遅れたのがダメだった。今作最大のネタであるメカゴジラの存在。今日くらいから解禁されているが海外での公開時でフィギュアやらなんやらが解禁されており知ってしまっていた。できるだけ劇場で知りたかった。

造形はバッチシでかっこよかった。
ゴジラとの戦闘は、喧嘩はやはり拳ということでメカなのに物理特化でした笑
昭和シリーズのメカゴジラみたいにフルウェポンかなとか思ってたら相手が拳ならおれらも拳だぜ、ともはや気合いでしかない作品の力の入れように監督のどんだけプロレス好きなんだと震撼しました笑


まあなんにせよ、コロナの今劇場でそれをぶっ飛ばすような喧嘩に続く喧嘩な映画でほんとに清々しいほど景気がいいので是非見て欲しい。

せっかく今作で興行収入良かったんだからユニバース続けて欲しいね。ビオランテやデストロイアとか全然できる余地あるし、大穴でガイガンとかメガロ、なんならガメラでもいいですよ!それこそプライドでしょ!出でこいや!
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