TakashiM

バジュランギおじさんと、小さな迷子のTakashiMのレビュー・感想・評価

4.1
久しぶりのインド映画。前から観たかった一本。
期待値がめっちゃ高かったが、、、結果しっかりと泣けました。

宗教対立(イスラムVSヒンドゥー)、国の対立(インドVSパキスタン)がテーマに織り込まれており、これらは架空の設定ではなく、リアルで現在進行系。
映画では、それらの対立は無意味であり、人間として大切にすべきものは無償の愛であることを、非常に解りやすく描いている。
人類にとって、愛を軸にした生き方こそが、本質としてあるべき姿であると。

映画の登場人物の感想ですが。
主人公のおっさんはバカがつくほどの正直者であり、世間ずれしているようにも見えるし、純粋すぎるところがウザ眩しい。
設定でキャラ立ち過ぎかよ!と、時々気が逸れてしまうのだが、そんな時は一緒にいる女の子も同様に呆れてくれるので救われる笑

その女の子が、まためっちゃかわいー!
ニッコリするたびにこっちもニッコリやん!
最後もね、きっと名前を叫ぶだろうと100%わかっていました。。でも泣けちゃう笑

しかしなー。ほんとにテーマがでかいのよ。
平たく言っちゃえば、戦争反対プロパガンダ。ただそれだけじゃなくて、戦争の原因に対する否定と、人としてのあるべき論をしっかり立てている。しかもコミカルでわかり易い表現で。

今の日本で、というより、どこの国でも、周辺隣国との関係がもっともっと悪化して戦争直前、という世論になったとして、こんな映画を作ることができないはず。
逆に、こんな映画が作れるのは、実際に国同士、異教同士が対立を繰り返し、それに疲れてしまっているからこそできるんだろうなと思います。

・・・・
最初はかなーり長い感想文になってしまったのだが、読み返すとペラッペラな表現ばかりなので、がっつり削除。
自分が思ったことをそのまま書いてしまうと、話のスケールに対して、めちゃくちゃ薄っぺらく感じてしまう。。

レビューするのも楽じゃない。こういう時は表現力がほしい笑
TakashiM

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