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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命のmaverickのレビュー・感想・評価

3.7
ナタリー・ポートマンが渾身の力でジャクリーン・ケネディを演じている。頬がげっそりとこけて憔悴しきった姿には圧倒された。あの事件のケネディ大統領にフォーカスを当てた映画は多いが、夫人である彼女を中心に描いている本作はいろんな点で興味深い内容だった。事件そのものだけでなく、ファーストレディとしての彼女の内面がこと細かに描かれている。ニコール・キッドマンがモナコ王妃を演じた『グレース・オブ・モナコ』に似ているが、こちらの方がより人間ドラマ的で、地味に感じるけれど自分はこっちの方が見応えあって好きだ。不安定な精神状態の彼女を熱演してみせたナタリー・ポートマンは迫真の演技だが、どうしても彼女自身の若さが見栄隠れしていて、この役にはミスマッチかなと感じる部分はあった。それでも凄さは伝わってきたし、魅力的で情熱のある女優だなと改めて思った。
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