The Monkの作品情報・感想・評価

The Monk2014年製作の映画)

The Monk

上映日:2015年11月11日

製作国:

上映時間:91分

4.0

あらすじ

青年ザーワナーはある日、小さな村の僧院に忍びこみ、僧侶として暮らし始める。彼は日々の生活に疑問を抱きながらも、年老いた住職に従いながら生きていた。経済的に苦しくなり、他の僧侶たちが僧院を離れていくなか、住職が病にかかってしまう。誰かが住職、ひいてはその村全体を世話していかなくてはならない。ザーワナーは自身が立ち上がらなければならないと、決意を固めるのだった――。

「The Monk」に投稿された感想・評価

Osamu

Osamuの感想・評価

4.2
ミャンマーの小さな村の小さな寺で、見習い僧侶が迷って、さまよって、どうするかを観る映画。

いいヤツ、見つけちゃった。
ミャンマー映画!

映像が美しい。台詞は極少、音楽は皆無。

寺の生活と、見習い僧侶のよく見えない心情と、村の風情とがほぼ映像のみで描かれている。静かで、美しい。

雨の中、見習い僧侶たちがぬかるんだ土の道を素足で歩く姿が何度か出てくるけど、それらの映像が印象的。何に感じ入ったのか自分でもハッキリとは分からないけど、日本の伝統的な神事に感じるのと似た洗練された究極の佇まいを感じた。いや、ちょっと違うかも。

主人公の見習い僧侶の迷って決断するまでの心の道筋については説明不足という感じもするけれど、「ああ、そうなのだね」と結果だけ受け取ればいいのだ、と自動的に説得させられてしまう何かがある。

そしてエンドロールが秀逸。音。

上映後の監督のQ&Aによると、ミャンマーは軍事政権になってから国が貧しくなり、僧侶たちを養えない状態になってしまったという。寺が経済的に困窮する様子も描かれていた。

また、この映画は国の検閲によりミャンマー国内ではまだ上映されていないそうだ。

ちょうど上映が終わった頃、ミャンマーの総選挙でアウンサンスーチー率いるNLDの勝利が確実となり、現大統領も平和的に政権を譲渡するとの声明を出したという速報が流れていた。

この映画がミャンマーで上映されるようになることを祈ります。日本でも。