Masato

パディントン 2のMasatoのレビュー・感想・評価

パディントン 2(2017年製作の映画)
3.9

エンタメとして完璧な一本

前作は「移民」としてやってきたパディントンがロンドンで環境に適応しながらもブラツン一家との絆を深め、トラブルに巻き込まれていく物語でした。
今作は環境に適応したパディントンがその正義感と礼節の良さからまたまたトラブルに巻き込まれていく。

前作よりも評判は良いです。リメンバーミーと互角かそれ以上の賞レースに引っかかってくると思います。
前作同様に出来が非常によく、ディズニーを見た後に思う「これぞ皆んなが楽しめる映画!」と言わんばかりの楽しさ。

いちいち演出がキュート。飛び出し絵本の中に入ってしまう想像のシーンや、タイムラプスを使った粋な演出。窓に鼻をブッチューしてそれを残さず拭いたりしたりするところがいちいち可愛い。そして、ヒューグラントのジョークも小粋で笑える。パディントンの天然過ぎる言動も面白い。刑務所でのブレンダングリーソン扮するナックルズとの掛け合いが1番面白かった。

パディントンだけでなく、ブラウン一家も並行して物語が進行していく。伏線の張り方と回収が見事すぎて楽しかった。最終的には家族の温もりを感じられる素晴らしい終わり方でした。

キングスマンの一節
「Manners Maketh Man」(マナーは人を作る)
まさにこれを体現している映画です。いや、この映画は
「Manners Maketh Hapiness」
と言うべきか。「人に親切であれば世間は親切にしてくれる」をモットーに生きるパディントン。まさに礼節を重んじて生きることが幸せに繋がるんだと言っている。

そして、パディントンは誰しも良い面があると言っていた。悪い奴は「悪い奴」とステレオタイプで決めつけることなく、良い面も引き出していく。まさにこの手のファミリー映画でありがちな勧善懲悪を主人公が否定していくタイプが新しかった。

シェイプオブウォーターのサリーホーキンス小動物みたいでやっぱり可愛い。ベン・ウィショーのコリンファースに匹敵する綺麗なイギリス英語に酔いしれる。

素晴らしいです。必見。

追記
ヒューボネヴイルが列車の間で股割りするところ、ジャンクロードヴァンダム主演のトラックのCMのパロディ?
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