結湖

パディントン 2の結湖のレビュー・感想・評価

パディントン 2(2017年製作の映画)
4.2
年始にTVで前作が放送されて、甥っ子、姪っ子が観たい!ってなったので、そういえば洋画(アニメ以外で)に連れて行くの初めてだなぁ、なんて思いながら観に行きました。
まぁ~、これが本当に素敵な作品で、前作はどこか幼く可愛いイメージが強かったパディントン(CV:ベン・ウィショー/松坂桃李)ですが、今作では居候しているブラウン一家ともその周辺の住人ともすっかり溶け込んで、生活の一部にパディントンが存在しているのが普通になっています。
それはパディントンが誰に対しても等しく礼儀正しく親切だから。
ああ~、頭が下がるなぁ。
ちょっぴりドジなところも、お人好しすぎるところもあるパディントンですが、憎めないよね、可愛いしさぁ。
今作はパディントンはもちろん、ブラウン一家も、その他住人達も、果ては紆余曲折あってパディントンがお世話になった監獄の囚人たちも大活躍するので本当に楽しいし、それがそれぞれみんなパディントンが引き出した部分でもあるのが本当にいい。
どんな人にもいいところと見つけ出し、親切にすることを忘れないパディントンに感動します。
姪っ子(6)は見終わって、「なんか、感動して泣いた」って涙を拭っておりました。そうか、そうか。伯母さんはうれしいよ。
って、私も泣いてたけどね。(やっぱりね)
そうそう!今回の見どころは、敵役のフェニックス・ブキャナン(ヒュー・グラント/斎藤工)ですが、落ち目の役者らしくオーバーな演技がいいです。上手いです。さすが!これがあざとすぎず、ああ、この人ってだから落ち目なんだろうなってちゃんと思わせてくれます。
さらにいえば、今回は吹替(しか上映がなかったし、子連れでしたので)だったんですが、松坂桃李も斎藤工も上手い!斎藤工は声の圧を感じさせてくれる声で、ブキャナンって舞台俳優だったんだろうなって分かるんですよね。松坂桃李のパディントンの声に、松坂桃李ってこんな優しい声だったかなぁって思ってしまいました。柔らかくて、ほんわかする。パディントンにとても良くあってます。(これ、逆に大変なんじゃなかろうか)
前作を見てたほうが面白いとも思うんですが、前作よりも面白さが倍増で、感動もひとしおだし、絵本のあたりとか(あと、監獄のシーンは色使いが素敵)は劇場で見たほうが映像もいいと思うんで、ほっこり楽しめるかわいい映画が観たいなら、ぜひともおススメしたいです。
2018/01/21:TOHOシネマズ新居浜(吹替)
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