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彷徨える河の一のレビュー・感想・評価

彷徨える河(2015年製作の映画)
3.4
コロンビアの俊英 シーロ・ゲーラ監督作品

20世紀初頭の白人探検家の手記をモチーフに、アマゾン流域の先住民文化を描いた壮大なドラマ

第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品で、コロンビア映画自体恐らく人生初の鑑賞でしたが、モノクロ映像はめっっちゃくちゃに美しい
しかし映画としては理解しきれない部分があまりにも多い

原住民しか知り得ない世界というのは非常に興味深いのですが、幻想的かつスピリチュアルじみたテイストで、まるでマジックリアリズムのような世界観が、如何せん頭の悪い自分にはわかりづらいというのが本音

二つの時代が交錯するアマゾン流域の旅を描き、静かながらに狂気じみた『地獄の黙示録』の後半パートを、更にわかりにくくしたものを延々と観せられているような作品で、感覚的には『ブンミおじさんの森』のわけわかめ感に近い

とはいえ撮影や魅せ方など優れた映画であることは一目瞭然で、この監督の他の作品も観てみたくなるような惹かれるものは確かにあった

〈 Rotten Tomatoes 🍅96% 🍿85% 〉
〈 IMDb 7.9 / Metascore 82 / Letterboxd 4.1 〉

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