ルサチマ

花婿、女優、そしてヒモのルサチマのレビュー・感想・評価

花婿、女優、そしてヒモ(1968年製作の映画)
4.8
冒頭のいかにも映画的な車道のトラベリング撮影を切断する演劇的な舞台構造の導入。弁証法的な手法を取り入れつつも、カタルシスを誘うことは周到に避け、寧ろ構造そのものを露呈することで、フレームを通して世界を再発見する仕掛けがなされる。ラストの女の銃撃と窓奥で揺れる木々の景色はまさにその象徴的なショットだろう。
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