劇場公開前に何度も予告編を観ていて、どうせまたいかにも泣かせてやろうっていう映画なんやろうと敬遠していた作品。
しかも末期の膵臓がんの夫が妻の次の夫を探してやるというメチャクチャな話。
しかしこれが意外といやらしくなく感動できた。
ポイントだったのは主人公が放送作家だったこと。
だからこそ、「奇想天外で最後にはほのぼの」がモットーという作り手としての生き様を真剣に楽しんだ彼と、またそんな彼に感銘を受けてノッてくれた周囲の人達の愛情に感動できたのだろう。
ユーモアと素直を大切にして。
普通なら押し付けがましいこと甚だしいし、重たいったらありゃしない（笑）
余程でないと愛情を比べることからも逃れられないだろう。
そこのリアリティーの無さをさじ加減で上手いこと物語を締めくくっていた。
最後の息子への手紙が名言の宝庫だった。
イイ映画やったね。
