リッキー

ジュラシック・ワールド 炎の王国のリッキーのレビュー・感想・評価

3.5
934本目。190123
「ジュラシック・パーク」シリーズの最新作をやっと鑑賞することができました。
今回,恐竜たちの楽園であった島が火山の噴火によって滅び去ります。岸壁に取り残されたプラキオサウルスが悲しげな声で炎に包まれていく最期の姿の切なさに嗚咽してしまいました。この恐竜は1作目から登場しており,恐竜の魅力である「雄大さ」の象徴として,観ている人に「癒し」を与えてくれました。この恐竜の最期を向き合うことにより,島の終焉を理解することになります。

いままでは恐竜たちがどんなに大暴れしても,最終的には離れ小島に封じ込めてエンディングを迎えることが出来ていました。しかし本作は登場人物たちが口癖のように「もう後戻りはできない」と言っているように,これまでのシリーズと訣別し,これから新しい物語が始まるという覚悟を示しています。

また,これまでは恐竜と人間との対決とがテーマでしたが,今回は恐竜達はもちろん人間のクローンも登場することにより,作られた生命だからといって,その命を選別し,弄んでも良いのかという,生命の尊厳が大きなテーマとなり,昨日鑑賞した「ブレードランナー2049」と同様なテーマであるように思いました。

次回作は安っぽいパニック映画にだけはならないように期待したいです。
リッキー

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