FumiyaIwashina

ダンガル きっと、つよくなるのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

3.5
これまで観てきたアーミル・カーンの作品とは毛色の異なる実話ベースの作品。全部盛りのインドらしい映画ではなく、タイトな作りで、完成度の高さも含めハリウッド映画のようだった。
オープニングのストリート・ファイト風の勝負から一気に引き込まれ、レスリングシーンはどれも迫力がすごい。そして、アーミル・カーンの肉体もすごい。
ただ、ギータとバビータの幼少期の頃の父親は好きではなかった。始めさせたきっかけが、自分の夢である金メダルを取らせるための息子が生まれなかったため、娘にやらせたというもので、なおかつ嫌がる娘の髪を無理矢理切り落とさせるという雷親父。動機もやり方も、個人的には受け入れられず、時代遅れに感じた。
娘が成長してからはだいぶ父親も丸くなり、互いに信頼し合う関係は素敵。ギータが諦めずに這い上がる度に少しずつ感動してきて、最後は鳥肌ものだった。ただ、後半は完全にギータがメインだったが、バビータも実際に国際大会で良い成績を収めているようなので、バビータの活躍ももっと見たかった。