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ホーム・インベージョンのJINのレビュー・感想・評価

ホーム・インベージョン(2014年製作の映画)
3.2
どうせ『ファニーゲーム』や『レプリカ』の類いちゃうん?と疑いながら観たら、意外と今までに見たことのないパターンだった。
一番無防備である男女の営み中に不審な男に侵入されて襲われたら?
この犯人が変態なのは間違いないのに動機も行動もかなり不可解。
犯人は夫婦の旦那の方にはえげつない拷問をするけど、妻に対しては反抗しない限りはレイプすることもなく、無理強いしないから3日で自分から求めるようになれと言う。
この男の真の目的がわからない。
夫婦との関係性は?
愛がほしいのか?
マニアックなだけなのか?
ただ緊縛がやたらと上手い。
犯人はたぶん団鬼六を崇めてる(笑)
「日本人は偉大だ。緊縛ですら芸術に変える。あれほど美しく縄を結ぶ文化はない。美意識が高いのさ。昔の日本人はうなじに色気を感じた。女の体を正しく評価する男は少ない。腰のくびれ、膝の裏、鎖骨。下品な衣装がなくても官能的だ」

この犯人が何者なのかは最後にわかるけど、その本質は最後まで不可解。
旦那に関してはどんなにえげつない目に遭ってても、なぜか最初から可哀想という感情が芽生えてこないのが演出の上手さ。
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