このレビューはネタバレを含みます
松田龍平大好きなんです。
この作品の良いところは、本当に「おじさん」が子どもで、「雪男」が大人な所。
雪男の「おじさん」をツッコミ以上にたしなめる姿が、雪男の母親とそっくりで、そういう意味でもひとりひとりのキャラクターがとても作り込まれているのが伝わる作品でした。
子どもにはこの「おじさん」の魅力は伝わらないのだけれど、それでも自由に屁理屈を言いながら、自分の都合のいいように生きる姿は同じ大人にとってはどこか愛らしい所もあって、それが担任の先生とかには魅力的に見えるんだろうな、と。
そこでもう1つ面白かったのが、そんなダメ人間まっしぐらの「おじさん」が、ハワイにいると全く違和感が無いこと。
ハワイの空気というか、おおらかさが「おじさん」すらもつつんでいるというか。
ハワイの魅力を伝える映画ではないのだけれど、どこか我々とは時間の流れが違っていて、だからこそ「おじさん」も最後に惚れた女の人を譲る、というカッコいい一面も見せられたんじゃないかって思います。
無表情で朴訥としてる役が似合うなぁ。