KamuiYu

ローガン・ラッキーのKamuiYuのネタバレレビュー・内容・結末

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ソニーピクチャーズでの試写会にて。

試写会の勝率は5割程度ですが、これDVDで出る前に観られるっていうお得感はまさに「ラッキー」(笑)

しかもトークショーも初めてで、宇野維正さん(映画、音楽ジャーナリスト)、東紗友美さん(映画ソムリエ)の専門(マニアック)な話も聞けたのもまさにラッキー(2回目)
自分の映画の知識(とも呼べない)の浅さを感じました。


ソダーバーグの復帰作ということだったが、「オーシャンズ」を彷彿とさせるエンターテインメントを重視した作品は、初めて観る人も、久しぶりな人にとっても間口が広くて、「観やすい」作品だったと感じます。



「エンターテインメント」として、と感じるところはまずはキャラクター。

チャニング・テイタムのヒゲ面、アダムドライバーの更に生真面目で木訥とした感じ、ダニエル・クレイグのヤンチャさと、今までの彼らのキャラクターを壊す役柄で、更に全員憎めない感じがエンターテインメントとして成立しているように感じます。
特にあの兄弟。
「オーシャンズ」のいつも喧嘩してるあの兄弟を彷彿とさせるやり取りはついニヤニヤしてしまいます。


もうひとつは「誰も死なない」所。
安心して、更に楽しんで観る上では重要な要因だと思います。



社会の割と低い位置でもがく住人の姿をしっかりと描きつつ、ジミー(チャニング)の娘が歌うはずだったセリーナの曲から「カントリーロード」を口ずさんだ時に観客が皆で合唱する、その自分の地元に対する想いも描かれていたり、実は最後に行った義賊の様な行為まで、その強弱のバランスも含めてしっかりと魅せてもらえた作品でした。
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