このレビューはネタバレを含みます
虎ノ門ヒルズ「オズワルドシアター」にて試写会。
ネタバレマーク付けてますがネタバレしません(笑)
シャマラン監督で「ミスター・ガラス」公開を知ってテンション上がり、「アンブレイカブル」「スプリット」からの続編だと知って更にテンションアップ。
何より、この作品はマカヴォイの一人芝居に圧倒。
「スプリット」よりも変わる。
「スプリット」よりも激しい。
「スプリット」よりも進化してる。
表情、姿勢、目つき、所作、眉間のシワからつま先まで、完璧に変化させている。
ただただカッコつける役者よりもこういう役者の方が本当にカッコいい。
そこにブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソンというそれぞれ違う個性が絡むんだから面白いに決まってる。
自分は人間とは違う存在なのか、そうじゃないのか。
今溢れているヒーロー物の特殊能力全開のアクションではなく、三者三様で抱える過去の傷と向き合いながら、自分の使命をもがいて探す、よりリアルなストーリー。
この3人はまだ「ヒーロー」とは呼べない。
だから迫力のある派手にモノが壊れ、爆発する闘いではなく、身体と身体がリアルにぶつかる、生身の闘いが主であり、敢えてそうしているんだと感じた。
最後の最後まで目が離せない良作でした。
ちゃんと「アンブレイカブル」の時の子役(スペンサー・トリート・クラーク)がそのまま大人になって出てたり、アニャ・テイラー・ジョイがしっかりと作品のキーとしてがっつり出ていたりと、ただの「懐かしメンバー揃えてのあるあるお祭り映画」としていないのも良い。
「アンブレイカブル」「スプリット」を観てから鑑賞をお勧めします。