maro

ミッション:インポッシブル/フォールアウトのmaroのレビュー・感想・評価

4.0
  ストーリー:★★★★★★★★★★
 キャラクター:★★★★★★★★★★
     映像:★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★★★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★

『ミッション:インポッシブル』シリーズ第6作目。
ストーリーもアクションも最高で、個人的にはこれまでのシリーズの中で一番面白いと思った。

この映画はこのシリーズで初めて監督が前作より続投。
さらに、前作の敵のボスであるレーン(ショーン・ハリス)やイルサ(レベッカ・ファーガソン)も引き続き出てくるため、話の内容的にもそのまま前作からの続きという感じが強い。

さらに、『ミッション・インポッシブル3』(2006)に出てきたイーサン(トム・クルーズ)の妻であるジュリア(ミシェル・モナハン)も再登場かつ重要なシーンを担っているので、シリーズを追ってきた身からするとなかなかにエモい演出。
まあ、彼女は前々作の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)のラストにもチラッと登場してはいるんだけど。

今回、印象的だなと思ったところが2つあった。
まずは、イーサンの落ち度がしっかり描かれるところ。
冒頭のプルトニウム奪取のところで邪魔が入って横取りされてしまうのよね。
そこを何かあるたびにCIAに責められるんだけど、今までなんだかんだでミッションを成功に導いてきたイーサンだけにちょっと意外な展開だなと感じた。

もうひとつは、イーサンの長所でもあり短所でもある「優しさ」にフォーカスしているところ。
スパイは冷酷かつ淡々とミッションを遂行しなければならない中で、イーサンは仲間をとても大切にする。
先のミッションの失敗だって、仲間であるルーサー(ヴィング・レイムス)を救うため。
IMF長官のハンリー(アレック・ボールドウィン)もイーサンのそういうところを買っていたわけだけど、CIA長官のエリカ(アンジェラ・バセット)からは甘いとされていたんだよね。
でも、最終的には彼女も「大勢の人命と同様、ひとりの命をも大切にする人間がいるからこそ、IMFは世界を救う組織だ」と認めたのは大きな変化だと思った。
むしろ、そう思わせたイーサンがやり手すぎるんだけど。

んでもって、相変わらずのド派手アクションがメチャクチャカッコいい!!
中盤のカーチェイスのシーンなんか、「これは『ワイルド・スピード』か!」ってぐらいぶっ放しててものすごくスリリングだったし、トム・クルーズ自らスタントを使わずにビルからビルへ飛び移るシーンもヒヤッとした(それで彼は足の指を骨折したらしいんだけどw)。

そんなわけで、ストーリー的にもアクション的にもメッチャ推せる最高の映画だった!
このシリーズ、『ミッション:インポッシブル2』(2000)からド派手アクション系に変わり、今回の映画からストーリー的にもより面白くなったような気がする!
これはぜひ映画館で観たい!

(2023.7.20追記)
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