てつこてつ

Mr.ソクラテスのてつこてつのレビュー・感想・評価

Mr.ソクラテス(2005年製作の映画)
3.3
ゲオ宅配レンタル。
2005年製作という事で、これまで自分が見てきたキム・レウォン主演作品の中では一番古い作品かも。

それもあってか、近年の作品で見せるラブコメの甘い二枚目、ヤクザ者の役どころでも渋さが光る雰囲気とは全く違う、若くギラついた荒削りながらも野性味溢れるキム・レウォンの魅力が詰まってる。

そもそも論として、前科者が警官になれるのか?っていうのは置いておいても、前半のチンピラと警官になった後の演じ分けが非常に上手いし、派手なアクションを見せるキム・レウォンも個人的には凄く新鮮。

ただ、警察、刑事だからといって、あれだけ人を殴るとか、2005年の時代背景でギリギリ許される描写で、今の時代は御法度だし、誰もがスマホで録画出来る今の時代なら不可能かつ実際にはこの主人公のような暴力的な警官なんて日本はもちろん、韓国でも存在しないだろうな。

ストーリーとしても漫画チックでリアリティとしては微妙だけれど、前半の伏線を終盤でしっかりと回収しており、なかなか良く出来た脚本だと思う。エンディングもいい。

終盤の主人公の台詞でも使われるが、タイトルが意味する通り、教養ってやはり人間の価値観を形成する重要なファクターだなあと妙に納得。

耳をがぶり・・の描写が特に好き。
てつこてつ

てつこてつ