GUMI

君の名は。のGUMIのネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

観た直後は神木きゅんの女子高生演技の可愛さにある程度 満足してたんだけど、今となっては音楽の騒がしさしか思い出せない。


シン・ゴジラ然り3.11後の日本人を癒すにはこんな手段もあるんだな〜とか、思わぬ拡がりを見せる物語のスケール感には驚きましたが、オープニング映像の時点で心の距離ができてしまって最後までそれは埋まらなかった。

設定の穴についてはこれでも一応ロマンは大事にするタイプなので置いておけるとしても、音楽のメッセージ性が強すぎると表現する手間を省いてるようにしか写らず…要するに自分としては嫌いな表現方法。
秒速〜のレビューにも書いた気がするけど音楽に委ねすぎてるのが残念。そんなにRADに頼らなくても合間のオルゴール?調の音楽は岩井修二作品みたいな雰囲気醸してて良かったのに。

いや、でも新海さんはいろんなアーティストとコラボるの好きみたいだからこの先も彼の作品が私のお気に入りになることはないだろうな…
映像にカッコいい音楽を付けちゃうこの手法はわっかり易くクールに写るので多くにウケるのは理解できるけど、稚拙。
カップ麺みたいに即席な感動の押し売り。

村が消えてしまっていて彼女に会えないのも悲しいけど、目の前にいるのに分かってもらえないのはもっと辛いんじゃないかね。
フェミニストじゃないけど、我慢を強いられる場面は女の子が請け負うってあたり日本っぽいなあ。
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