このレビューはネタバレを含みます
【soutaの映画つぶやき No.1020】
"パラドクス"
刑事に追われる兄弟が逃げ込んだ非常階段、とある4人家族を乗せた車が走る一本道。しかし何故か進んでも永遠に同じ場所へ戻ってきてしまうループに囚われる。
藤本タツキの"チェンソーマン"に出てくる永遠の悪魔のモデルにもなった作品。無限に続く階段や一本道、低予算ならではのアイデアと凝った工夫が随所に見られてとても面白かった。
35年周期で巡る絶望のループ。彼らは本物ではなく、もしあの時最悪の出来事が起こっていたら?の分岐したパラレルワールド、負の概念?の存在なのだろうか。しかしそのパトカーやエレベーターに乗る以外に助かる方法は見当たらないし、このループからは絶対に抜け出せないのだろうな。