このレビューはネタバレを含みます
「男というものはなくして初めて大切なものに気付くんだよ…」
そうだと信じたい！
「女の人は油絵みたいな感じで、上から練り重なっちゃって見えなくなるの…でもここにちゃんとあるんだけどね」
そうかなぁ？私は意外にそうでもないのかもなぁ…
「知らない方が良かったですか？」
「そんなことないよ、全部含めて私の人生やから」
そんな強く生きれるのだろうか！
「なんで男の人は今を愛せないのかねー
いつまでも無くしたものを探したり、叶わない夢を追っかけたり…
そんなことしてたら毎日楽しくないでしょ。
幸せってものは何かを諦めないと手に入らないものなの…
私は海より深く人を好きになったことなんてこの歳までないけどね…
ないから生きていけるのよ、それでも楽しくね」
「複雑だ」
「単純よ。人生なんて単純よ」
なんかわかる気がする！でも私は男性の考え方に共感してしまう…わかっていても見てみたい先があるし、上を目指したいっ！
すごく自然な家庭の中から出てくる名言！
演技から伝わってくる自然さ！
阿部寛のだめな男の人だけどどこか憎めないし人情味がある感じ！
お母さんの樹木希林が発する言葉は、良多とお父さんに向けてわかりやすく2人を表している。
お父さんは出てこないけど、良多からどんな人か伝わってくる。
そこに姉の小林聡美の演技！！
スパイスになっていい！一気に近く感じる！
樹木希林がなくなった今でもたくさんの映画があって、語り継がれるって感じじゃなくて、今でも生きていているみたい！
なんか全体的にいい感じで力が抜けてるって感じでいい！
音楽もそれを際立ててるって感じ！
そして冷蔵庫を開けるシーンのアップの映像など、細かいカメラワークもとても私は好きでした！
日常のささやかな行動が愛おしく感じました。
カメラの撮り方がいいからなのかなぁ？
名言も樹木希林が発するから、そう聞こえるのかなぁ？
わからないけど、自然に入ってきて、暖かい中に色々なことを取り超えた強さがある映画でした。
