幸村

ダンケルクの幸村のレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.7
日本人にはあまり馴染みのない、ダンケルクの戦いを基に、クリストファー・ノーランがゴーグルなしでVRをやろうとした(と何かのインタビューで語っていた)変態作品。
凄い体験をした…って思いました(ちなみにIMAXで鑑賞)。

以下、語彙が無いうえに長い文章。

この映画、始まってすぐの銃声の時点で「凄ぇ!」って思って、観てる間もずっと「凄ぇ!」って思いながら見てて、鑑賞後も「凄ぇ!」って思って、つまり最初から最後までずっと凄いんですけど(この時点で語彙皆無)。
ただ、じゃあこの映画は面白かったのかっていう話になったときに、素直にうんと言えないというか、そもそも面白い映画って何だろう(遠い目)と考え込んでしまうというか。

今作の特徴として、セリフが少なくて、戦争映画によくあるドラマチックな展開というものも一切ない体験型映画だというのがよく挙げられると思うんですけど、もう一つの特徴として上映時間106分間、常にクライマックス状態に盛り上がってるというのがあると思うんですよね。
で、常に盛り上がってる結果どういうことが起こるかというと、テンションが高止まりのまま一直線で推移していってしまうので、なんと!盛り上がる場面がなくなっちゃうんですよね(なんかこの文章全然伝わってない気がする…)。

この特徴をどう捉えるかは人によると思うし(だからこの映画が凄くつまらないっていう人も結構な割合でいる気がする)、自分も結構悩んだんですけど、あの106分間で今までにない映画体験をできたし、この映画を見るまで全く知らなかったダンケルクの戦いを、この先も忘れることはないだろうなっていうくらいの強烈な印象が残ったのも確かなので、結論はやっぱり「凄い!」ってことで。

最後に、自宅にIMAXシアターを持っている石油王以外はぜひ最寄りのIMAXシアターで鑑賞して下さい。多分家のテレビで見ると滅茶苦茶つまらないです、これ。
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