メル

ダンケルクのメルのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.6
地元では未だ上映していたのでギリギリセーフ!という感じで観てきました。
「タイム・サスペンス」として…と監督が言っていた通り、陸、海、空の時間経過を操作して目の前に迫る映像と爆音、急かされる様な音響効果に自分もそこに居るような感じで、臨場感あふれる作品でした。

煙を上げて海面に落ちて行く戦闘機を見ながら、零戦や特攻機で戦った日本の若者たちの姿が重なりました。

ダンケルクでは40万人のうち30万以上の兵士が救出されたとあるけれど、その「ダイナモ作戦」の陰で囮のようにカレーの街に残された兵士の事も忘れてはいけない。
トム・ハーディが「カレーには向かわないのか?」と言ったのはその事。

カレーに残されたイギリス兵士達はドイツ軍部隊を足止めするよう命令を受け、結局救出はされなかった。

この救出作戦の後ドイツ軍の捕虜になった人たちがいた事もしっかり描かれていた所は良かった。

一番印象的だったのは、小型船で駆けつけたマーク・ライランス。
彼の人となり、言葉の一つ一つ、表情に味わい深いものを感じた。
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