中国の巨匠 ジャ・ジャンクー監督作品
北京のアミューズメントパーク“世界公園“でダンサーとして働く女性の、不安と希望、苦悩と喜び、憧れや嫉妬を、オリンピック開催に向け変貌していく北京の街を背景に細やかに描く
監督としては珍しく北京という都会が舞台となり、華やかなショーと舞台裏で繰り広げられる日常を対比させる青春物語は、普遍的な群像劇としても観ることができる
ところどころで少し過剰な音楽の使い方が気にならなくもないし、合間にCGアニメを挿入するなどといった実験的な演出もありましたが、やはり長回しのスペシャリストは大胆な省略を駆使しながら素晴らしい映像で魅せてくれるから嫌いになれないし、むしろ好き
いつになく色っぽく見えるチャン・タオは、いうまでもなくいつも通り最高のパフォーマンス
当然娯楽性は希薄で煮え切らない感じはあるものの、ジャ・ジャンクーのありのままをみせる美学が炸裂された素晴らしい作品だった
〈 Rotten Tomatoes 🍅72% 🍿65% 〉
〈 IMDb 7.1 / Metascore 81 / Letterboxd 3.7 〉
2021 自宅鑑賞 No.521 GEO
