屋根裏のラジャーや二ノ国などで知られる百瀬義行が監督したSF三部作の一つ目の作品。60年代風の近未来都市の話。

良くも悪くも普通と言わざるを得ないような作品でした。百瀬義行は今でこそスタジオポノックだけど、かつてはジブリの名スタッフの一人で、その分経験値はたくさん積んでいると思います。宮崎駿や高畑勲から信頼されていた存在というだけでも、とても価値のあるアニメーターですが、ジブリから抜けたら抜けたで大それた個性が出せていないというか、今作も然り、どこかで見たことがあるような世界観しか描けていない気がします。1から新しいものを作るより、誰かの下で役割を果たした方がこの監督は力発揮するのではないかと思いました。おそらく同じ題材で細田守に今作を撮らせていたら、もっと素晴らしいアニメーションが出来ていたのが否めません。

ラウンジ期のcapsuleの曲でレトロフューチャーな世界観がアニメにマッチしてて耳でも目でも楽しめる。少し音源と違う箇所があるか。２人のキャラらしき人物も。こうしてみると分かりやすいほどのピチカートフォロワー。これが縁で後２作にもMVが作られて三部作になる。

60年代ファッション×近未来都市


昔の人が想像した未来って素敵ですよね。私にとっては憧れの世界です。
大学の授業でアメリカ人の先生が、宇宙家族ロビンソン的なファミリーが近未来の街で生活するコメディーアニメをチラリと見せてくれました。あとは、アトムとかスタトレとかジブリとか…ワクワクしちゃいます。
そういう映画やドラマはたくさん見るけど、これは他にはない新しさも加わってました！

百瀬ヨシユキさんの映像と中田ヤスタカさんの音楽の融合がお洒落で惹き込まれる！この一言に尽きると思います。
百瀬さんはジブリで幅広く活躍されていた方ですが、私はこのポータブル空港を含めた三部作『ジュディジェディ』が一番好きです。
あとで気づいたことですが、中田ヤスタカさんはPerfumeの音楽を担当されている方なのですね。

YouTubeでcapsuleの曲をいろいろ聴いてみました。近未来に行きたい気分になった時に聴くかも。

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