まず映画開始早々、連続殺人犯人が捕まってしまうんですよね。「えっ、このあと話どうなるの」と思っていると、被害者女性の兄(刑事=主人公)と、その被害者の夫と、ふたりの苦悩に物語はフォーカスします。
刑を執行もされず遺体の在りかも自白しない犯人(芸人の小藪似)にたいし、しだいに遺族たちの苛立ちはピークにたっし、やがて狂気に変わっていきます。ちょうどそのころ、暴力団のボスが刺殺されるという別件が起きるのですが...。
場面場面は役者の演技もアクションも魅せるのですが、連続殺人、遺族の復讐、交換殺人と、いろんなモチーフを詰め込みすぎて、全体的にストーリーのバランスがおかしくなっている印象でした。