【まとめシネマ】#645
【まとめ】
* ボーンの運命と、新たなCIA
* 40代の渋味から生まれる一言
* 帰ってきたジェイソン・ボーン
「ボーン」シリーズ五作目。
「アルティメイタム」から9年ぶりに制作された復帰作。
「アルティメイタム」後、地下格闘技の世界で生計を立てていたマット・デイモン演じる主人公、ジェイソン・ボーンだったが、再びCIAに狙われる。
ボーンに立ちはだかるCIAには、上昇志向の強い若き女性局員・ヘザーをアリシア・ヴィキャンデルが演じ、シリーズ特有の冷酷な長官をトミー・リー・ジョーンズが熱演する。
冒頭からボーンの孤独の運命を描くように「アルティメイタム」でボーンのサポートをしたジュリア・スタイルズ演じるニッキーが、ボーンの目の前で死亡する。ニッキーが残した情報を頼りに、再び動き出す中、CIA局員のヘザーがボーンに近づく。
シリーズ一作目「アイデンティティー」当時は、マット・デイモンは20代後半で青年っぽさも残っていたが、本作では40代後半。大人の渋味から放つラストシーンは、最高の倍返しであり、新たなジェイソン・ボーンとして歩み始める。
本作は9年ぶりのジェイソン・ボーンとして、その期待に応えてくれる復活劇だ。
まさに「帰ってきたジェイソン・ボーン」