コーカサス

ジオストームのコーカサスのレビュー・感想・評価

ジオストーム(2017年製作の映画)
3.0
天候を自在にコントロールすることを可能にした人工衛星が突如暴走を始めた。
世界各国では、かつてない大災害 “ジオストーム” が巻き起こり、人類は未曾有の危機に直面、開発者のジェイク(バトラー)は原因究明のため宇宙ステーションへ向かうが…。

90年代後半から毎年のように公開され続けるディザスター・ムービー(災害映画)も、ここまで来ると「もうどれがどれだか?」区別がつかなくなるのは私だけだろうか(苦笑)。

しかし、こと本作に関しては、寒波、熱波、地割れ、大洪水、落雷、ひょうといったあらゆる自然災害を一度に描き、その次々に襲い来る災害の連続は、まさに “大自然からのしっぺ返し映画”として強烈なインパクトを残している。

そもそもヒトが“天候を操る”など烏滸がましい話だが、これは“自然こそが神”と尊ぶ東洋思想に対し、“人間こそが自然を支配し管理するもの”と謳う西洋思想の根本的な考え方の相違を見せ付けられているようで、実に興味深い。

ともあれ、今はこのレビューがくれぐれも“人災”にならぬよう切に願う。

52 2021