ベルサイユ製麺

ジオストームのベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

ジオストーム(2017年製作の映画)
3.2
『ジオ・ストーム』とは、1994年にデータイースト株式会社が制作・販売したアーケードゲームである。いわゆる縦スクロール型のシューティングゲームで、レバーやボタンといったコントロール用のパネルが無く、自機の操作を画面に舌で直接触れて行う形式を採用、そのため感染症が多発し嘘です。

世界同時的に超絶異常気象に見舞われた近未来。アメリカ・中国を中心に世界各国の知恵と技術を結集して作られた宇宙ステーション“ダッチボーイ”により気象はコントロールされていた、筈だったのだが…(←カッコイイ言い回し、キマッター!)
アフガン・香港と続く異常気象による大惨事を解決するために、アメリカ政府はかつてのダッチボーイの生みの親に白羽の矢を立てた。
男の名は、ジェラルド・バトラー。俳優ジェラルド・バトラーである。映画の中で幾度となく絶対的危機を乗り越えてきた彼なら、きっとなんかいけそうな気がしたのだ!アメリカ政府は、もうそんなぐらいになっているのだ…。ここも嘘。
わたくしが何故か苦手なジェラルド・バトラー主演作であり、事実上の『エンド・オブ〜』シリーズの最新作です!
大味!雑!既視感!負の三拍子。どっかで見たようなシーンてんこ盛り!(黒幕的な偉いマンを最後にボカンと殴ったりします!)
そもそものスタートが大災害状態なのもあるのですが、なんというか、アメリカ映画で描かれる“世界”の姿が俗っぽくて汚らわしくて、こんなのさっさと終わっちゃえばいいじゃないのと思ってしまいます。『メランコリア』での終末のビジョンは、長々と心にダメージ残しちゃうくらい悲しかったのに…。
まあ、とにかく異常気象が全部のせでやって来るので、少なく見積もっても数万人単位の方が犠牲になってる訳で、そこに持って来てジェラルド・バトラーの生き死になんて心底どうでもよく思えます。誤差です。ノーカンノーカン。
まして(この作品だけの話ではないのですが)CGで描く大災害に全く心が動きません。CG技術の発展は映画表現に於いてプラスである事は間違いないのですが、ちょっと一気に実用化を進めすぎたのではないかしら。写っているものすべてがデータ。驚きしろが、もう既に残ってない感があるよ…。

ジェラルド・バトラーは、やはりいつも通りのジェラルド・バトラーでした。宇宙ステーションの軌道をうちわで扇いで動かしたシーンは流石だなぁと感心しました。(…嘘ですよ☺︎)
アメリカ政府の偉いマン役にアンディ・ガルシアとエド・ハリス!渋い。この2人はどういう話か全く理解せずに演じていた可能性有り。宇宙とかコンピューターとかの話が出るとそっぽ向いてウヰスキーを飲み出す筈です。

まあ、全く集中してなくても何となくの筋が分かりますし(私はなんと残りあと10分の段階でビーノをぼりぼり食べはじめました!)、別にディザスタームービーそのものはキライではないのです。ただ、今作みたいに“実際の災害の映像”をバンバン挿入する無神経さはマジでエフ・ユー・シー・ケーだなと思いますね。ダイキライ。

思い出したように、ネコネコメーター。1🐈です。冷蔵庫に入ろうとするおバカさんでしたよ。あのコが無事なら地球の一個や二個どうなってもイイ!トロッコ問題はネコがいる方が全勝です!