ご都合展開に目をつむれるほどワクワク楽しかったけど、最後にお呼びでないやつが設定ごと台無しにした映画。
みどころ：
文武両道のケツアゴ
地味っ娘アナケンが可愛い
そこそこな伏線回収
社交性抜群の自閉症
アホくさいラスボス
アホくさいオチ
あらすじ：
クリスチャン・ウルフ。職業は会計士。客は世界中のヤクザ。A.I.並みの頭脳。格闘させたら負け知らず。銃器持たせたら百発百中。
今回は堅気相手の仕事、目立ち過ぎないよう時たま受ける息抜き。内容は使途不明金の調査。超人的な早さで解決しかかっていたが、突如依頼人から契約を解除される……。
昨今、“最強の殺し屋”なだけじゃ売りにならないので、本作が用意したのはアスペルガー症候群という特徴。これにより“文武最強だけどたまに傷”という美味しい下地が出来上がり。
そして、殺し屋すなわち悪人が主人公である以上、死ぬかそれ相応な結末を迎えるのが自然ですが、本作はこのセオリーを覆します。そこにちゃんと説得力もあります。いわゆる毒をもって毒を制すなんですが、おかげで下地が活きているわけです。いやぁ面白いんですよ。
それだけに、敵大将の腰抜けっぷりが悔やまれます。大変悪い意味で「お前かよ！」です。終わり方ってやっぱり大事です。
