このレビューはネタバレを含みます
英題『White Morning』（Ako 1965）
4カ国合作オムニバス映画『15才の未亡人たち』の日本編。
原作・脚本に安部公房、音楽に武満徹、フィルムモンタージュに粟津潔、写真家である石元泰博による撮影。
パン工場で働くアコをトップモデルの入江美樹が演じる〝労働者の休日〟を描く青春映画。
高度経済成長期の日本。
休日を楽しむに若者たちの姿に、パン工場での労働が挿入され、街のノイズなどもコラージュされる。
若者たちの恋愛感や性への目覚め、将来への漠然とした不安など感じさせる生の会話の断片、クローズアップの多用とカット割の多さ、音楽と音の使い方が前衛的。
実験的なヌーヴェル・ヴァーグのようでありながら、「シネマ・ヴェリテ」的な手法を用いたドキュメンタリータッチの映像の瑞々しさ。
2022/06/29 YouTube
