やまぞう

婚約者の友人のやまぞうのレビュー・感想・評価

婚約者の友人(2016年製作の映画)
4.0
フランソワ・オゾン監督作品は、哲学的で難解なイメージがあった。

「スイミング・プール」観た時なんか、ラストに向かうにつれ頭が混乱してきて、
「え、もしかして気付かないうちに途中で寝てたのか??」と、不安になった記憶が。

さて、今作は割とストレート。
オゾンにしては、だが。。。

第一次世界大戦後のドイツ。
婚約者を戦争で亡くしたヒロインの前に、彼の友人を名乗るフランスから来た男が現れる。

誠実な好青年だが、明らかに何かを隠してるような表情や挙動から、途中何パターンか彼の正体について仮説を立てつつ観てたら、当たったw

が、しかし、彼の正体が明かされた後からが、オゾン監督の真骨頂だった。

やはり、一筋縄じゃあいかないなぁ〜。

非常に美しく、切ないものを見た気がした。
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