人生の無駄遣い

アタック・ナンバーハーフ・デラックスの人生の無駄遣いのレビュー・感想・評価

2.6
実話をもとに作られた
タイ産バレーボール映画をリメイクした作品

あらすじはフィルマに書いてあるので略。


感想としては
前作と比べると非常に残念な作品でした。

自身の性と向き合い、苦悩しながらも
全国大会向けて努力する青春映画から、

人気俳優を起用して
オネエたちを面白おかしく表現した本作は
バレーボールのクオリティは上昇したけど
安っぽいコメディ映画になっていました。

例えばメインキャストを
チームメンバー6人+監督から
メンバーを10人+監督にまで増やしたので
キャラの掘り下げが雑だし
特徴ある人以外はマジで顔を覚えられない。

また
前作はチームに1人、ノンケを入れることで
時に対立したり、友情が芽生えたりと
感情豊かな作品でしたが
本作は全員オネエによる喜怒哀楽の
内輪ノリを見せつけられます。
最終的にはハッピーエンドなのは共通ですが
それからのカタルシスがありません。

前作ではメンバーの1人は
オネエであることが家族にバレて
最後まで理解されずに勘当されますが
それでも自分らしく生きることを選択します
でも本作は
同じように家族にバレて追い出されますが
決勝戦の応援に駆けつけて
特に描写もなくあっさりと和解します。

和解そのものがダメではありません。
ただ、バレーを数ヶ月やっただけで
「はい仲直り」は都合の良すぎませんか?
オネエたちにとっての苦悩は
その程度のことで解決できる問題ですか?

悪役を懲らしめれば全てハッピー的な
ディ○ニー作品みたいな
私の嫌いなタイプのノリを感じました。

コメディ映画としては
そこそこ観れるので前作と比較しなければ
問題なく視聴できる作品です。
人生の無駄遣い

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