エイデン

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのエイデンのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

1944年、フランス
考古学者インディ・ジョーンズ教授は、同じ考古学者の友人バズと共に、ナチスが“ロンギヌスの槍”を狙っているという情報を聞き付け、現地へと潜入していた
ナチスのウェーバー大佐に捕まり殺されそうになったインディだったが、何とか窮地を脱し大量の略奪品とロンギヌスの槍を乗せた列車へと向かう
列車には別行動を取って捕まったバズがウェーバー大佐から尋問を受けていたが、そこへナチスの物理学者フォラーが現れる
アドルフ・ヒトラーが欲している神秘的なパワーに懐疑的なフォラーは、ウェーバー大佐が手に入れたロンギヌスの槍が偽物であると見抜き、その代わり略奪品の中から古代の超科学によって作られた“アンティキティラのダイヤル”の片割れを献上することを提案
その間に列車内に辿り着いたインディは、大勢のドイツ軍に追われながらロンギヌスの槍を手にするが、それが偽物だと知る
列車に満載となっていた歴史的価値の高い他の略奪品の数々を守るべく列車を止めようとするインディは、その途中で捕まっていたバズを救出
ウェーバー大佐との戦いの末、インディとバズはダイヤルの片割れを手に入れて生還するのだった
1969年アメリカ、ニューヨーク
人類初の月面着陸を達成し地球へと戻ったアポロ11号の宇宙飛行士達を祝うパレードが催される中、インディは息子マットを亡くしたことをきっかけに妻マリオンとも離婚協議中となり孤独な日々を送っていた
そんなある日、ハンター大学での最後の講義を終えたインディは、同僚から祝福されながら教職を引退
その帰り、酒をあおっていたインディの前に名付け子でもあるバズの娘ヘレナが現れる
考古学者を志しているというヘレナは、死の間際まで父バズが研究していたアンティキティラのダイアルを探すのを手伝ってほしいと言うのだ
その頃 シュミットと名を変え、今やロケット開発に多大な貢献をしたNASAの物理学者となっていたフォラーは、元ナチスの私兵クレーバーや、その正体を知らないCIAのメイソンらと協力し、ダイヤルを追ってインディとヘレナに接近していた
そんなことは知る由も無いインディは渋々、大学の保管庫で密かに隠し持っていたダイヤルの片割れをヘレナに見せる
このダイヤルは、古代ギリシャの天才数学者にして発明家、アルキメデスが作成したもので、完全な形であれば時空間を移動できる“時間の裂け目”の場所を探すことができるとされていた
バズはその話を信じ、ダイヤルを破壊するよう訴えていたものの、それを譲り受けたインディは破壊することなく、こうして保管していたのだ
するとそこへクレーバーとメイソンらが急襲、混乱の中でヘレナはダイヤルを持ち逃げする
構内を逃げ回り、同僚達が殺されているのを発見したインディはクレーバーに捕まってしまう
どこかへと連れて行かれそうになったインディは、パレードとデモ行進の中で隙を見て逃亡
その後、旧友のサラーに助けられたインディは、自身が同僚達を殺した犯人に仕立て上げられていると知り、ヘレナとダイヤルを追って無実を証明することを決意するが・・・



大ヒット冒険アクション映画『インディ・ジョーンズ』シリーズ5作目にして最終作

長らく続いたインディの旅も遂に終着点へ
ただし監督はスティーブン・スピルバーグからジェームズ・マンゴールドに(スティーブン・スピルバーグは製作総指揮として名を連ねてる)、製作会社のルーカスフィルムはディズニーに買収、ジョージ・ルーカスも『スター・ウォーズ』に専念するということで離脱という、全く新しい態勢での製作となっている

そういう背景から心配は正直あったものの、内容はビックリするくらいインディ・ジョーンズ!
ストーリーや雰囲気もシリーズのそれを完全にモノにしていて、欲しかった味がピッタリ口に広がる
ただ「真面目か」と言いたくなる程度にはシリーズのそれなので、真新しさ自体はそんなに感じなかったというのは良し悪しかもしれない

ストーリーとしてはこれまでのノリを踏襲しつつ現代アップデートをしたという印象
ただ今後のシリーズで主人公の交代も視野に入れていた『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』で登場した息子マットが戦死、妻マリオンとも離婚という形で設定を片付けられた辺りは、世代交代による新章開幕を狙っていた前作との方向性の違いを感じてしまうかな
それ以外に関しては満足感も高いし、ヒロインやキッズバディの雰囲気もシリーズの踏襲を感じて良かった
ラストに関しては賛否ありそうな感じだけど、様々な冒険を繰り広げてきたインディが最後に1つの夢を叶えるオチと捉えると、個人的にはかなり好感が持てる

主演のハリソン・フォードも寄る年波を吹き飛ばすパワフルさを感じさせてくれるし、インディ・ジョーンズの息吹がしっかりと感じられる作品になってる
これで最後という寂しさはあるものの、与えてくれた冒険心に思いを馳せられる内容になってるのでシリーズのファンは観ましょう
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