このレビューはネタバレを含みます
観る前は、監督スピルバーグじゃないんか…ってちょっと期待値下がってたけど、観たら結構ちゃんとインディ・ジョーンズやった。そこは良かった。
ハチャメチャアクションシーンで金管楽器吹き散らかすジョン・ウィリアムズ御大、ご健在で何よりやった!
終盤のどっひゃ〜〜!!みたいな不思議展開もシリーズあるあるやし。全然違和感とかは無い。
アルキメデスの棺に彫られた不死鳥のイコンに「プロペラが付いている…」のくだりは結構フザケてるなぁと思ったけど。。。
アルキメデスに「あんたは天才!」ってもろ米国人のノリで話し掛けてるヘレナ空気違いすぎててオモロかった。
前作でシャイア・ラブーフがやった息子の扱いぞんざいやったなぁ。。いっそ触れないわけにはイカンかったんか?
でもまあ、概ね無難に楽しめたと思う。
ちょっと気になったのがヘレナという役の描き方。
ヘレナ役の人、なんか感情表現がワンパターンで、頑張って“男勝り”になろうとしてる感じが、ちょっと嘘だった気がする。
「そういう役割を与えられた人」風に見えて役者が窮屈そうだった。
今回のヘレナ然り、“男勝り”の人物像を作るって、なんか結局男性の存在がまずあって、それに女性キャラを寄りかからせて作ってる気がして好きじゃない。
男性ありきじゃないと女性のキャラが立たない、みたいな考え方してて、それってなんだか前時代。
男性を出し抜いたり、やり込めたり、といった、“男性よりも優秀である”と表すための描写何個もあったよな。
そういうの見るにつけ、
「“男性より優秀”だと示さないと“強い女性”だとは言えない」みたいな偏狭な考えがヘレナのキャラに宿ってる気がして、それって逆に女性の事浅く見てないか?って。
今回のインディ・ジョーンズもそうやし、ミッションインポッシブルのイーサン・ハントに対しての凄腕女スパイとか、あとトイ・ストーリー4のウッディに対してのボーとか、最近多いよな。
インディ・ジョーンズやその他マチズモの権化みたいなキャラに対して、ここぞとばかりにそういう『強さ』を象徴するための女性キャラを宛てがうって行為。
「男性を上回る」=「強い女性像」って考え方、なんていうか浅はか…。浅はかですわ!