愚行録。
素敵なタイトルだなぁと、視聴後に染々と感じます。
舞台は、未解決の一家惨殺事件。
主人公の妻夫木聡はそれを取材する雑誌ライター。
1年が経とうとしているその未解決事件の再取材の中で見えてくるのは、1つや2つではなかった。
被害者家族はどんな人たちで、なぜ殺されてしまったのか。
主人公はなぜ、みんなが忘れかけているこの事件に拘るのか。
いまだ捕まらない犯人像とは。
そして本当の意味での『愚行』とは。
取材が進むにつれて見えてくる真実。
回想シーンと、被害者と関係していた人たちの話がメインですが、近づく真実を会話のなかから想像させられる感覚がたまらなかったです。
演出も独特で魅力的。
ネタバレになってしまいそうなので具体的には書けませんが、やや遠くから視点で無音(微音?)の殺害シーンは、新鮮に感じ息を飲みました。
そして繰り返しになりますが、愚行録というタイトルセンスも好きです。
愚行...小出恵介...(笑)
無い物ねだりですが、ちょっと感じ悪い役を演じる小出恵介は最近のお気に入りだっただけに悔やまれます