haru

ウィリーズ・ワンダーランドのharuのレビュー・感想・評価

3.9
人里離れた場所で車が故障してしまい、途方に暮れる男。
通りかかった修理工に助けてもらうも、工賃が払えないため、廃テーマパークの清掃の仕事をすることに。

しかしそのテーマパークは普通ではなかった。
かつて子供達の人気者だったキャラクターたちが、
殺人ロボットとなり次々と襲いかかってくる、
恐ろしい場所となっていたのだ。

映画開始から終了まで、
一言も喋ることのないニコラス・ケイジ。
相変わらずの「表情で語れる男」感がたまらない。

B級ホラーのど真ん中を突っ走る映画かと思いきや
意外と後半にかけてのストーリーはしっかりしていたり、
普通のB級ホラーではあり得ないような主人公の無双状態が続いたり、
前半ちょっと不安になる雰囲気があったのを、
独特の世界観で上手に乗り越えてくれた感じがする。

なんせホラー映画であるにも関わらず、
この主人公はジョン・ウィックばりに安心して見ていられる戦いをしてくれるのだ。

観る人を選ぶ作品かもしれないが、
王道よりもちょっと異色の作品がお好みの方には向いているかもしれない。
haru

haru