すずき

ピンク・フラミンゴのすずきのレビュー・感想・評価

ピンク・フラミンゴ(1972年製作の映画)
3.2
下品な行動と殺人をも厭わないイカれた性格で「世界一も下劣な人間」と言われるデブ女、ディヴァイン。
彼女は一部の人間に絶大な人気を誇るが、現在は警察から逃げる為に、家族と偽名で隠れ住んでいる。
しかし彼女は、その称号に嫉妬する変態犯罪者夫婦、マーブル夫妻に見つかってしまう。
かくして、ディヴァイン一家vsマーブル夫妻の、糞で糞を洗う、仁義なき変態抗争が始まった…!

変態監督ジョン・ウォーターズの、まさに彼を変態たらしめた作品。
無修正版で鑑賞。でも一部モザイクはかかるのね。そのモザイク判定基準は謎だけど。

ゴアシーンは食人シチュエーションもあるけど、かなり大人しめ。時代を考えるとしゃーない。
ただ男性器露出シーンはかなり多い。ウンコも少し。
倫理的に問題あるシーンはほぼ全て。
動物愛護的に大問題な箇所も。(※後にスタッフが美味しく頂いたそうです)

映画としては完成度低くて、カメラもブレブレで自主制作映画じみてる。
しかし目が離せないのは、やはり主役のディヴァインのキャラクターの強さか。
次に彼女(演じてるのは彼)が何をしでかすか期待してしまう。

だが何と言ってもインパクト抜群なのは、ディヴァインの息子クラッカーの、肛門くぱぁダンス!
モザイク一切無しの、ホモしか得しない閲覧注意シーンなので、ノンケは相応の覚悟をするように。

繰り返し言うけど、ディヴァインのキャラクターは良いので、これもドラマシリーズとかになったら面白そう。
毎回ディヴァイン達が「裸の大将」的なノリでアメリカ各地を転々としながら、その地の変態達と変態対決するの。
どうですかネトフリorアマプラさん!