Ay

TAP THE LAST SHOWのAyのレビュー・感想・評価

TAP THE LAST SHOW(2017年製作の映画)
3.0
タップダンスがお腹いっぱいに観られるshowムービーではありますが、好きな舞台ジャンルだけに思うことも色々。

水谷豊さん演じる渡新は不運の事故でタップの道を閉ざされお酒に溺れる毎日。
そんな時、かつての同志が、現役時代活躍した劇場が閉まることを伝えにやってくる。
“最後に最高のショーで幕を閉じよう”と、渡新へタップの道(演出家・指導者)に戻るよう説得する..

時代は1988年、品がありお洒落でした。
名のあるダンサーが開催するショーとなれば、例えギャラが発生しなくとも、自分のプロフィールになるからと若手は死に物狂いで舞台に立とうとするのがこの世界。
※因みにダンサーにギャラが発生したかどうかは劇中には描かれていません。

がつがつした若者達が競り合うオーディションシーン、好きです。
渡新の杖バンバンはJKシモンズ(セッション)みたい。笑

とにかく、最後までタップダンスは見応えあるんですが、何様目線で言うとストーリーが..私の中ではイマイチ。

本編最後は圧巻のショーだけど、オーディションした意味を感じたり、LED付きシューズやプロジェクションマッピングにも1988年の設定だよね?と、ツッコミどころが多々なのが少し残念でした。

渡新率いる企画者組に言いたいのは、“一人一人の人生が懸かっているというのを忘れないで”ということ。
人を集めて企画をするならば、トップは人の将来を背負う覚悟でやって欲しい。と、劇中モヤモヤしました。

企画者が計画不足により、「はい、本番出来ませんー!」なんて許せない。

とは、ぞろぞろ書いたけど、タップダンス最高です!!!惚れ惚れしちゃう。
水谷豊さんが虜になるのも分かるし、もっと日本でショーをやって欲しい。
だいたいブロードウェイとかミュージカルのワンシーンで取り入れられるだけだもんね。。

島田歌穂さんとHIDEBOHさんをあんなところで出しちゃうなんて笑っちゃった!
面白い配役でした。

演者のアドリブなのかな?っていうセリフも楽しかったし、水谷豊さん(渡新)が出すキュー(合図)がかっこいいのなんの!!

エンドロールまでタップを楽しめるので、うっかり終わったあと拍手しそうになるのよね。笑

好きなダンサー仲宗根梨乃さんが、「私はエンターテイナーになりたい。演技も歌も勿論ダンスもパーフェクトな。」ってある番組で言っていて、正に近年役者に求められ始めているスキル..と思いました。

年々役者ハードル上がってるよね。。
タイヘンダ。。。
キャストの皆さん最高のパフォーマンス、あと少し演技力があったらな..

この映画を見て仲宗根梨乃さんのエンターテイナーという言葉を思い出しました。
評価は3だけど、ショーが好きな人は観てみて欲しいです。
そして感想聞きたいです!
Ay

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