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ブレードランナー 2049のliamのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.9
やっと見れた続編。

2022年にアメリカ西海岸で大規模な停電が起きたのをきっかけに世界は食物供給が混乱するなど危機的状況を迎える。2025年、科学者ウォレスが遺伝子組み換え食品を開発し、人類の危機を救う。そして、元捜査官デッカードが突然行方をくらませて以来30年の月日が流れた2049年には、レプリカントの寿命に制限がなくなっていた。

圧倒的な映像美とサウンドは絶対に映画館で見るべきだと思う。

ハリソンフォードがいつでてくるのか期待していたら全然出てこなくて驚いた。
あくまで今作の主役はK(ライアンゴズリング)なんだと感じた。

そのKは自分に課せられた使命や植え付けられた記憶によって翻弄されていく。
Kは本当に可哀想で、個人的に本当に同情してしまう。
前作もそうだったが、この作品は人間というよりかは「生きるとは何か」「人間らしさとは何か」を考えるレプリカントに感情移入するようにできていると思う。
そういう面でも今作は前作を上手くリスペクトして作られていると思う。

日本語やハングル文字が入り混じった街並みも今作も同様だったし、ガフが今作で折っていたのは羊だったけど、ブレードランナーの原作の邦題が「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」なのでそれと関係あるのかな?なんて思ったりするのも楽しかった。

ただそのリスペクトからか細かい描写に時間をかけすぎて前半のテンポが遅すぎたように感じた。
またレプリカント解放運動家やウォレスなどのキャラクターの見せ場をもう少し増やして欲しいと思った。

映像を楽しむSF映画。
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