(ドライブ)を観た時に、
「あぁ、いい俳優だな」って思って、
(ラブ・アゲイン)を観た時に、
「面白い俳優だな」って思って、
そして今作で、
なんていい俳優なんだ、と。
ライアン・ゴズリングがとにかく
素晴らしい。名演だった。味わい深い、
心を突き動かされる演技だった。
何度か泣きそうになる。いや、ホント。
映画館には観に行かなかった。
正直、前作に思い入れもなかった。
ルトガー・ハウアー凄えなーくらいな
印象しかなかった。しかし
あぁ、映画館に行けば良かった。
これこそ、映画館で観るやつだった。
ブレードランナー2049は、凄かった。
凄い良かった。あっという間だった。
全然長くは感じなかった。
むしろ、ずっと観ていたかった。
ロジャー・ディーキンスやっぱり凄い。
ヨハン・ヨハンソンのスコアをもう聴く
ことがないと思うと、残念でならない。
ヴィリヌーブは、逃げることも
誤魔化すことも、退くことも、
壊すこともなく、堂々と作り上げた。
本当に凄いことをやってのけたと思う。
この圧倒的な世界観を前に思うのは、
彼が見せてくれた未来は、
決してこの星の未来だけではなく、
映画という物の未来も見せてくれたような
気がする。そう思うんですよね。
とにかく、良かった。
久しぶりに食い入るように観た。