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ブレードランナー 2049のkのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.8
IMAX鑑賞にこだわっていたら、まさかのDVDでの鑑賞に。これは自分の行動を恨むばかりです。

さて、待ちに待ったヴィルヌーブ版ブレードランナー。ストーリーは、確かに前作を踏まえた内容ながら、前作の世界観をいい意味で壊した印象です。30年という時間をうまく描けているということでしょう。

先日のアカデミー賞で見事撮影賞を受賞したロジャーディーキンス。ワンカットワンカット、こだわりの強い絵になっていましたね。 ラストのデッカードの右手とKの横顔、きちんと余韻を残しつつ伝えるべきものを伝えた素晴らしいカットでしたね。映像美に関しては本当にすごい。だからこそIMAXで見なかったことが悔やまれます。あと、CGかと思ってみていた建物も、実はミニチュアで作られていたと知って驚きましたね。リアルだとは思っていましたが、緻密過ぎ。

アカデミー賞関連で、音がとても良かったので作曲賞も、と思ったらノミネートすらされてませんでしたね。あの重低音、映画館だと、どしっとくるから良いんですよね。あ~聞きたかった。

ライアンゴズリング、安定の石の顔だったのに、ある事実を知った時に感情を露わにしていましたね。ああいう演技なかなか見れないのでお宝ものです。その後のシーンで髭が剃られていたのは意図的な演出なのか、はたまたミスか。ハリソンフォードの出演は後半のみで、まるでジョーズ。でもこれがヴィルヌーブ版であることの証拠。あくまでデッカードを描いた続編の物語ではなく、Kを主とした新作として捉えているんです。
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