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わたしは、ダニエル・ブレイクのmingoのレビュー・感想・評価

4.0
ここまで辛い作品だとは思わなかった…
職場のパイセンがダニエルクレイグ?てきいてきたので、思わず右手に持ってるお茶碗そぉいっしそうになったわ。顔面ブレイクしたったろうか。観た直後は今年一ひきずった。自分と比較して色々考えすぎてもうダメすぎた。境遇的な話をすると(労働組合じゃないけど)いま会社に立ち向かおうとしてるのだけど日本の制度の汚さとか年功序列・学歴社会という根強く残る腐ったくそみたいなヒエラルキーのせいで、真っ当な評価を受けたいのに受けれないでいる。いまの日本を支えているのは団塊の世代でもなくて若手でもなくて30.40代の大人だと思う。苦汁を飲まされるのはやめて、同一労働したら同一賃金もらうのが正当な評価である。それも10年先とかの話にはなるだろうけど、より良い社会を生むために本作みたいな映画は必要不可欠だし(権力あるひとが観ないとダメっていうのも嫌だがそうであるのも事実)、小さなことで良いから何か行動に直結できたら良いなと切に思う。偽善でも善は善。やることに意味がある。働くことに常に疑問は持ち続けないといけないていうのは持論なんだけど、そこだけは間違ってなくてよかったと感じた。権力や地位に対して反骨精神がなくなったら、尊厳がないのと一緒。ひとをなんでもかんでも書類で片そうとしたらあかん。人は魂で会話しなきゃ魂が腐る!!ブレイクはブレイクしちゃったけど魂はきっといつまでも澄んでいる。万人にすすめたいけど心に響くかどうかは残念ながら人によると思う。それでも間違いなく社会派ケンローチらしい、最高傑作。
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