2020年 23本目
色々考えさせられるように作られている作品。
人は何故「貧困」になってしまう?
とてもじゃないが「自己責任」なんて言葉では片付けられない。
ホント「運」の要素はかなり強いと感じてしまう。
真面目に大工をやってきた主人公が
心臓に疾患を抱えてしまい働けなくなる。
そうなった人を支えるはずの補償システムの分かりずらさと
手続きの面倒さ。
見ていて「ワザとか?」と思えるぐらい、コンピューターを
使えない人に意地悪だ。
堕ちていってしまう若いママの選んだ仕事が、
あぁやっぱりかの女性の究極のビジネス。
「親の忠告を聞き入れる事が出来なかった18歳の私には」ー という台詞も印象に残る。
配給センターで空腹の余り缶詰を開けて自分を責める姿。
切ないく、やるせない。
職安の壁にスプレーで書くメッセージ。
最後の手紙。
人としての「尊厳」「プライド」。
コロナウィルスの件でTwitterなどで
ヨーロッパはオンラインでのやり取りが進んでいて
補償金が直ぐに入金されると。
日本との違いを知る事が出来ますが、
この映画のように、その方法だけだと
取りこぼされている方々もいるのではないのか?
と思ってしまいますね。