まあちん

わたしは、ダニエル・ブレイクのまあちんのレビュー・感想・評価

4.0
2020年 23本目

色々考えさせられるように作られている作品。
人は何故「貧困」になってしまう?
とてもじゃないが「自己責任」なんて言葉では片付けられない。
ホント「運」の要素はかなり強いと感じてしまう。

真面目に大工をやってきた主人公が
心臓に疾患を抱えてしまい働けなくなる。
そうなった人を支えるはずの補償システムの分かりずらさと
手続きの面倒さ。
見ていて「ワザとか?」と思えるぐらい、コンピューターを
使えない人に意地悪だ。

堕ちていってしまう若いママの選んだ仕事が、
あぁやっぱりかの女性の究極のビジネス。
「親の忠告を聞き入れる事が出来なかった18歳の私には」ー という台詞も印象に残る。
配給センターで空腹の余り缶詰を開けて自分を責める姿。
切ないく、やるせない。

職安の壁にスプレーで書くメッセージ。
最後の手紙。
人としての「尊厳」「プライド」。


コロナウィルスの件でTwitterなどで
ヨーロッパはオンラインでのやり取りが進んでいて
補償金が直ぐに入金されると。
日本との違いを知る事が出来ますが、
この映画のように、その方法だけだと
取りこぼされている方々もいるのではないのか?
と思ってしまいますね。
まあちん

まあちん