ベルサイユ製麺

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

3.5
ピエロ?怖い‼︎
サーカスのピエロの執拗な客イジリの標的にされる事を想像しただけで、どんどん具合が悪くなってきます…。でっかいボールを持ってコッチを見てる〜!
まあでも、ピエロが怖いって感覚、実はピンと来てません。こわいコワイってみんな言うからそんな気分になってるだけで、アメリカみたいに明確な原因とかがある訳でも無いし、そもそも身近でも無いし。イメージ的には『ビューティフル・ドリーマー』のチンドン屋とかと同じ括りです。“コイツが出たらその後の事は出来事は疑わしいぞ!”っていう。
まあ、そんな感じでタカを括って見始めたら、

こ、怖いわ〜!粗探しでもしながら怖さを紛らわすつもりだったのに、チクショウ、丁寧に作りやがって、マジで怖いわ〜。バカかあ。冒頭数分でもう怖いの…。
子供もターゲットにした作りだろうから、直接的な恐怖描写とかは無いかと思ったら、有るわ有るわ、ザックザクのドッバッドバ〜♪ドクロメーターは余裕で2💀です。

田舎町で頻発する、子供が行方不明になる事件。犯人の殺人ピエロ・ペニーワイズと、学校のハズレモノ達・“負け犬同盟”が対決します。
ストーリーから想像出来る通り、今作はホラー×ジュブナイル物のスタイルになっておりまして、更に対決するピエロがどの様な姿で怖がらせにくるかを考えれば、これはもう変化球的な成長譚としか言いようがないわけですが、そのイニシエーションがいちいちハード過ぎです!ペニーワイズの野郎、きっと自分を怖がらせに来るときは流し台から大量のシ○タケが噴き出すに違いない!(いつまで子供のつもりなんだよ)
必見のポイントは、なんといってもペニーワイズ役のビル・スカルスガルドの冴え渡る怪演ぶり!ピエロさんと呼ばないとデコ助野郎と罵倒されそうなルックスで、全・表情筋と身体能力を駆使して怖がらせにきます!後半はもう、怖がっていいのか笑っていいのか迷うレベルの空間支配力、というかそれこそがTHE ピエロ!これを見る為だけでも鑑賞する価値有ります。
観たいけど、怖いのは嫌という方に、怖さを半減させるテクニックを伝授しますね。…自分がピエロ側なのだと思い込んで下さい!「あのデブッチョ、どうやってビビらせてやろう?」とか「こんな動きしたらウケる(ビビる)んだろうなー」とか想像しながら観ると全く違う味わいがありますよ。オジさんは好きでピエロってる訳じゃないんだ!君たちを成長させる為のビヨ〜ンなんだ!
あと、映画の内容と直接関係ないのですが、なんかやらかした時に「アニキに殺されるよ」って表現、アメリカ映画でやたらよく見る気がしますね。ホントに殺すのかなぁ?流石アメリカ。

次回作!チャプター2では、ピエロ型巨大殺人サイボーグの幽霊が!眼鏡をかけたままヨーヨーをしながら追っかけてきます!片足ハイヒール、片足鉄下駄です!見よう見まねでバク宙にチャレンジ!シャケの切り身を生食でたいらげて、その後水周りの掃除にハイターとサンポールを平気で一緒に使います!怖い‼︎もうやめて!
そしてなんと…最後に一杯濃ゆ〜いお茶が出ます!(←めちゃダサい)