鑑賞前の印象:
用水路からジョージィに何かを勧めたり、台風の日に溺れてるピエロが出てる映画
今やある意味有名なITですが旧作を一度も見たこと無く、ホラー苦手だけどネタキャラ化してるしイケそう（笑）って見たら普通に怖くて何回かふつうに叫びました。
ですが、それ以上にジュブナイルの面がとても強く、学生時代に『ぼくらの七日間戦争シリーズ』や『十五少年漂流記』を読み漁った人なら何となく同じような匂いを感じたかと思います。ちょっと怖すぎますが、いつか一夏の冒険譚として思い出されるような、懐かしい雰囲気がありました。少年少女の大人への第一歩の成長譚でもあり、そのあたりの描写が丁寧に描かれていてよかったです。ホラー描写は恐ろしいですが、ジュブナイルものが好きな人は見て損は無いと思いますね。
子供にとって親（大人）が絶対的であるがゆえに、嫌だと思っているのに大人の考える子供を演じがち。そんな立場を、友達と馬鹿騒ぎしたり、時にはぶつかり合ったり、淡い恋をして乗り越えていく姿に少し感動しました。いやめっちゃ怖いんだけどね。乗り越え方がアレな人もいるし。
欧米のピエロが怖いって感覚、身の回りにピエロがいなかったからよくわからなかったですけどこの作品見るとそりゃ怖いわ！！って納得。向こうにはジョンゲイシーの事件もあったし、余計に恐ろしいものだったと思います。
全然関係ないですけど、数年前展覧会でジョンゲイシーの絵が飾られるっていうんで観に行ったら、めちゃくちゃ体調悪くなって帰りました。真夏ってこともあったんですが言いようのない気持ち悪さでしたね。
